fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

三月大歌舞伎(写真)

三月大歌舞伎を観劇して来ました。ポスターです。 これは一部の足利義教に扮した幸四郎。う~ん、カッコイイです。 こちらは二部の天川屋義平に扮する芝翫。流石の貫禄です。 春めいてきて、客足も戻って来た様な気がします。コロナの状況もかなり好転してい…

二月大歌舞伎 第一部 七之助・愛之助・松緑の『三人吉三巴白浪』

歌舞伎座一部を観劇。入りは七分と云ったところだったろうか。一階席はかなり埋まっていて、二階席に空席が見られると云った感じであった。俗に二・八と云うから、まぁこれ位入ればと云うところかもしれないが、今を時めく花形三人の共演なので、もっと大入…

二月大歌舞伎 第二部 魁春・雀右衛門・七之助の『女車引』、鷹之資の『船弁慶』

歌舞伎座二部を観劇。平日だったが、八分くらい入っていたろうか。この二部は玄人好みの渋い役者・演目が並んでいたので松竹に頼まれた訳でもなく心配していたが、杞憂に終わった様だ。こう云う狂言立てでお客が入るのは非常に喜ばしい。そしてその出来も満…

新橋演舞場 『喜劇 老後の資金がありません』

新橋演舞場の公演に行って来ました。 ポスターです。 まだ一度も観た事がないので、こちらもいつかは観たいと思っています。 ほぼ満員の盛況で、歌舞伎座より入っていました(苦笑)。肩の凝らないミュージカル仕立ての喜劇でした。身につまされるリアルな問題…

二月大歌舞伎 第三部 松嶋屋・芝翫・雀右衛門の『霊験亀山鉾』

歌舞伎座第三部を観劇。超満員ではなかったものの、かなりの入り。流石は松嶋屋、その人気は根強いものがあると改めて思わされた。しかも今回は『霊験亀山鉾』を一世一代と銘打っての上演。当然見逃せない舞台である。しかし松嶋屋が十八番を次々演じ納めて…

二月大歌舞伎(写真)

歌舞伎座二月大歌舞伎を観劇しました。ポスターです。 一部の絵看板です。 同じく二部・三部。 今月は亡き天王寺屋の追善興行。名優でしたね。 今月も張り切って観劇。感想はまた別項にて綴りたいと思います。

壽 初春大歌舞伎 第二部 猿之助・幸四郎の『壽恵方曽我』、彌十郎・錦之助・成駒家兄弟の『人間万事金世中』

歌舞伎座第二部を観劇。入りは七分と云ったところか。以前はガラガラと云う時もあったが、最近は流石にそう云う事はなくなった様だ。しかし團十郎襲名の満員の客席は、本当に熱気に溢れていた。拍手の厚みも違う。今は大向うが一部の人に限られているので、…

壽 初春大歌舞伎 第一部 猿之助・愛之助・中村屋兄弟の『卯春歌舞伎草紙』、愛之助・芝翫・中村屋兄弟の『弁天娘女男白浪』

歌舞伎座一部を観劇。週末だったせいか三部より入りが良く、二階席に空席はあったものの、一階と三階はほぼ満席。やはり初春歌舞伎はこうでなければならない。そしてかかる狂言も猿之助以下の花形と、壱太郎・染五郎といった若手花形がうち揃う舞踊劇と、弁…

壽 初春大歌舞伎 第三部 幸四郎・七之助の「十六夜清心」

コロナが中々収束しない中、今年も無事歌舞伎座の幕が開いた。まずはめでたい限りである。團十郎襲名があり客足が戻ってきて欲しいところだろうが、筆者が観た日の三部は六分の入りといったところだったろうか。花形の中でも立役と女形のトップ役者である幸…

壽 初春大歌舞伎(写真)

初春大歌舞伎を観劇しました。ポスターです。 獅子舞をやっていました。 初春を寿ぐ積み樽です。 鏡餅もありました。 今年も歌舞伎座の幕が上がりました。素晴らしい舞台を数多く観たいものです。

私が観た令和四年歌舞伎 極私的ベスト10

明けましておめでとうございます。気儘に綴って来たこのブログも、丸五年になりまた。今年もマイペースでゆる~く更新して行くつもりです。毎年恒例の極私的年間歌舞伎ペスト10を書いておきます。これこそまさに独断と偏見、自分の好み全開のセレクトになっ…

京都南座十二月 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 第二部 成駒家兄弟の「封印切」、松嶋屋・獅童の『松浦の太鼓』

南座顔見世第二部を観劇。色々な舞台を観れた令和四年もこの顔見世で終了。満員の客席で、今まさに旬の鴈治郎・扇雀兄弟の「封印切」と、円熟の極にある松嶋屋の忠臣蔵外伝の名作『松浦の太鼓』を堪能。素晴らしい二本立てで、今年を締めくくるに相応しい名…

京都南座十二月 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 第一部 獅童の「すし屋」、扇雀・虎之介の『龍虎』

続いて南座顔見世第一部を観劇。やはり満員の盛況。丸本の名作『義経千本桜』から「すし屋」。関西での公演乍ら、江戸型の「すし屋」を持ってきたところが面白い。先日国立劇場で菊之助の権太を観たばかりなので、比較しながら興味深く観劇した。しかも主要…

京都南座十二月 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 第三部 時蔵の『年増』、愛之助・孝太郎の『女殺油地獄』

筆者の年末恒例行事となっている南座の顔見世興行を観劇。多少の人数制限はあったものの各部とも満員の盛況で、松嶋屋以下各優が力のこもった芝居を見せてくれていて、大変な盛り上がり。外は寒かったが客席は熱気に溢れていた。しかし何度も書くが、大向う…

京都南座十二月 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎(写真)

師走恒例、南座の顔見世に行って来ました。ポスターです。 今年も無事まねき上げが上がりました。 絵看板です。 いつも乍ら、各部非常に充実した公演でした。感想はまた別項にて綴ります。

十二月大歌舞伎 昼の部 松緑・幸四郎の『鞘當』、團十郎・菊之助・勘九郎の「二人道成寺」、新之助の『毛抜』

成田屋襲名公演の昼の部を観劇。こちらもやはり満員の盛況。ただ夜の部の際に少し触れたが、團十郎の出演は「押戻し」の正味五分間のみと物足りない。この部は新之助を中心にしたいと云う團十郎の考えなのだろう。しかし僅か九歳で歌舞伎座の出し物として粂…

十二月大歌舞伎 夜の部 團十郎・大和屋・菊之助・猿之助他の『助六由縁江戸桜』

十二月大歌舞伎が開幕した。先月に続いて満員御礼の垂れ幕が下がり、客席はやはり熱気に溢れている。ただ先月は『勧進帳』、『助六由縁江戸桜』と豪華な狂言が並んだが、今月は「助六」はそのままだが、昼の部は「押戻し」のみ。歌舞伎十八番とは云え團十郎…

十二月大歌舞伎(写真)

二か月目に突入した成田屋襲名公演に行って来ました。ポスターです。 一部絵看板です。 同じく二部です。 今月の祝い幕です。 こちらはユニクロ提供の祝い幕です。 先月に引き続き盛況の成田屋襲名公演。感想はまた別項にて。

国立劇場令和四年十一月歌舞伎・落語コラボ公演 小朝の『中村仲蔵』と芝翫・歌六の「五段目」「六段目」

国立劇場の十一月公演を観劇。入りは五分と云ったところだったろうか。成田屋襲名公演の裏(失礼)としては、健闘していたと云えるかもしれない。「忠臣蔵」五段目の斧定九郎をキーワードとした歌舞伎と落語のコラボ公演。今までなかったのが不思議なくらいだ…

国立劇場令和四年十一月歌舞伎公演 『歌舞伎&落語 コラボ忠臣蔵』(写真)

国立劇場の落語・歌舞伎コラボ公演に行って来ました。ポスターです。 歌舞伎名ぜりふかるたの展示がありました。 正月恒例の劇団公演。今回は遠山の金さんの様ですね。 ありそうでなかった落語と歌舞伎のコラボ公演。興味深い組み合わせでした。感想はまた改…

十一月吉例顔見世大歌舞伎 第一部 高砂屋・時蔵他の『祝成田櫓賑』、新之助・音羽屋の『外郎売』、團十郎・幸四郎・猿之助の『勧進帳』

團十郎襲名・新之助初舞台公演の一部を観劇。二部同様満員御礼の垂れ幕が下がる超満員の客席。この部は新之助が史上最年少で五郎を勤める『外郎売』もあり、同世代の花形、幸四郎・猿之助と四ツに組む『勧進帳』もある。筆者は当日、友人夫婦と同行して観劇…

十一月吉例顔見世大歌舞伎 第二部 幸四郎の『矢の根』、新團十郎の『助六由縁江戸桜』

いよいよ世紀の興行團十郎襲名の本公演が始まった。二年半待たされた身としてはようやくか、と云う思いが強い。満員御礼の垂れ幕が下がり、場内はぎっしり一杯の見物客。巷間チケットの売れ行きが芳しくないなどと云う報道がなされていたが、今月のチケット…

十一月吉例顔見世大歌舞伎 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台(写真)

いよいよ始まりました團十郎襲名の本公演。ポスターです。 一部絵看板です。 同じく二部。 祝樽。いや~本当に祝祭感に溢れていました。 村上隆氏による祝幕。歌舞伎十八番が描かれています。 そしてもう一人の主役。いや~大人っぽくなりましたね。 大いな…

市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演 團十郎・松嶋屋・大和屋の『勧進帳』

コロナにより二年半も延期されていた團十郎襲名公演が始まった。本公演はまだ少し先だが、先駆けて特別公演が実施された。歌舞伎座が新開場して初めてと云う「満員御礼」の垂れ幕がかかった。その通り客席は超満員。熱気ムンムンと云ったところ。松竹の迫本…

市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演(写真)

團十郎襲名特別公演に行って来ました。満員御礼の垂れ幕が。 文字のみで地味ですが、ポスターです。 記念品売り場も賑わっていました。 解禁された大向うエリア。まだ一幕見は解禁されていません。 二日間だけの團十郎襲名特別公演を観劇出来ました。ロビー…

芸術祭十月大歌舞伎 第一部 猿之助・幸四郎の『鬼揃紅葉狩』、松緑・猿之助の『荒川十太夫』

歌舞伎座第一部を観劇。入りは八分の入りと云った感じで、中々いい入りだった。最近毎月の様に花形の実力者松緑・幸四郎・猿之助の組み合わせが観れる、実に結構な座組が続いている。平成歌舞伎を支えた名人揃いの大幹部の内、山城屋・播磨屋既に亡く、音羽…

国立劇場10月歌舞伎公演『通し狂言 義経千本桜』Bプロ 菊之助のいがみの権太

国立の感想を綴る前に、歌舞伎界に朗報があった。今年の高砂屋の人間国宝認定に続き、高麗屋に文化勲章が授与される事となった。歌舞伎界からは去年の音羽屋に続き二年連続だ。去年もこのブログで書いたが、文化勲章は文化功労者の中から選ばれるのが慣例と…

国立劇場10月歌舞伎公演『通し狂言 義経千本桜』(写真)

国立劇場の「千本桜」通し公演に行って来ました。ポスターです。 三役のポスター。高い位置のガラス越しだったので上手く撮れませんでした。。。 来月の公演。チケットは押さえました。 二年前にコロナで無念の中止に追い込まれた菊之助の「千本桜」通し公演に…

御園座 坂東玉三郎 特別公演 大和屋と成駒屋三兄弟の『本朝廿四孝』

御園座の大和屋公演を観劇。大入り満員ではなかったが、ほぼほぼ九割方の入りだったろうか。筆者四年ぶりの御園座レッドが目にも鮮やか。大和屋の地方公演は歌舞伎座で演じて好評だった出し物を持って行くケースも多かったが、今回は違うので楽しみにして名…

御園座 坂東玉三郎 特別公演(写真)

久しぶりに御園座に行って来ました。 大和屋と成駒屋三兄弟の幟です。 ポスターです。 会場内はこんな感じ。 久しぶりの御園座レッド。いや~嬉しかったです。詳細はまた別項にて綴ります。