fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

四月大歌舞伎 第三部 松嶋屋・大和屋による『桜姫東文章 上の巻』

歌舞伎座第三部を観劇。コロナ以降、三部になってからの公演では筆者の知る限りにおいて一番の入りだったのではないだろうか。勿論入場規制がかかってはいるが、であればこそ猶更と云った感じで、場内の熱気が凄かった。その感想を綴りたい。 大南北作『桜姫…

四月大歌舞伎 第二部 芝翫・菊之助の「太十」、梅玉・孝太郎の『団子売』

のっけから今月の歌舞伎観劇からは話しが逸れるが、先月播磨屋倒るの報は、満天下の歌舞伎愛好家を震撼させた。その後詳報がなく、現在もICUに入ったままの様だ。先月の手術以降「俊寛」、「一力」、「楼門」と播磨屋の芝居を観たが、明らかにいつもの播磨屋…

四月大歌舞伎(写真)

四月大歌舞伎を観劇。ポスターです。 一部の絵看板です。 同じく二部・三部。 弁慶の2ショット。凄すぎる。 こちらの2ショットも凄い。古希を超えている二人とは思えない。 緊急事態宣言が解除されたせいか、先月よりも入りが良かったですね。しかし気になる…

三月大歌舞伎 第二部松嶋屋の「熊谷陣屋」、音羽屋の「直侍」

今月の最後、当代の大看板が二人揃った大一座、二部の感想を綴りたい。 前の記事でも書いたが、一部・三部に比べて突出した手応えのある狂言が並んだ第二部。全ての部がこんなだったら、それはもう大変な事になるが、ともあれ非常にこの二部は充実していた。…

歌舞伎座 三月大歌舞伎 第一部中村屋の『猿若江戸の初櫓』、松緑・愛之助の『戻駕色相肩』、第三部播磨屋・幸四郎の『楼門五三桐』、大和屋・鴈治郎の『隅田川』

歌舞伎座三月大歌舞伎を観劇。写真を投稿した時にも書いたが、二部が当代の大看板が揃う大作狂言二演目で二時間半の上演時間。一部・三部は舞踊劇中心でどちらも正味一時間。どうしてこう云うアンバランスな座組になったのか。四部制の時の松嶋屋の「石切梶…

歌舞伎座 三月大歌舞伎(写真)

歌舞伎座、行って来ました。ポスターです。 一部・二部の絵看板です。 同じく三部。 東銀座の地下から地上に上がるエスカレーター脇に掲示。必見ドラマですな。 今月も引き続き入場規制の三部制が採られている歌舞伎座。二部が長くて、一部・三部は正味一時…

市川海老蔵 「古典への誘い」 児太郎の『舞妓の花宴』、海老蔵の『弁天娘女男白浪』

海老蔵が足掛け九年間続けている「古典への誘い」。聞くところによると、石川県公演で、コロナ以降初めて人数制限を撤廃して公演を行ったと云う。筆者は神奈川県民ホールにて観劇。本当はシビックセンター公演の方が便が良かったのだが、チケットが入手出来…

市川海老蔵 「古典への誘い」 神奈川県民ホール(写真)

海老蔵の「古典への誘い」を観劇して来ました。ポスターです。 定式幕。舞台左の黒いテントみたいなのが鳥屋。その前が花道。厳しい・・・ 新之助米の宣伝ポスター。新之助を名乗っていたのはもう何十年前か。 海老蔵公演を観に神奈川県民ホールへ。花道のない…

博多座 二月花形歌舞伎 夜の部 幸四郎の『御浜御殿綱豊卿』、花形勢揃いの『元禄花見踊』

続けて博多座夜の部を観劇。こちらも入りは昼とあまり変わらず、大入り満員と云う訳ではなかった。しかし舞台は実に素晴らしいものだった。その感想を綴る。 狂言立ては昼と逆で、幕開きにメインの『御浜御殿綱豊卿』。幸四郎の綱豊卿、歌昇の助右衛門、米吉…

博多座 二月花形歌舞伎 昼の部 歌昇・米吉の『正札附根元草摺』、幸四郎の『松浦の太鼓』

緊急事態宣言下ではあるが、博多座公演を観劇。福岡にも緊急事態宣言が発出されているので、かなりの店が閉まっていた。そんな状態なので、人数制限をしている客席も満員ではなかった。しかしこの芝居を観なかった(観れなかった)博多の芝居好きは、かなり損…

博多座 二月花形歌舞伎(写真)

博多座に行きました。ポスターです。 幸四郎扮する松浦候ポスター。 同じく綱豊卿。 博多座名物出演者の宣伝動画。猿弥バージョンです。 こんなご時世ですが、博多座に行って来ました。福岡も緊急事態宣言下であるせいか、大入り満員にはなっていませんでし…

二月大歌舞伎 第二部 松嶋屋・大和屋の『於染久松色読販』、『神田祭』

残る歌舞伎座二部を観劇。久々の玉孝共演とあって、入場制限下ではあるが、大入り満員の盛況。やはり見物が多いと役者も燃えるのではないか。どちらの狂言も素晴らしい出来だった。その感想を綴る。 幕開きは『於染久松色読販』。大和屋のお六、松嶋屋の喜平…

国立小劇場 二月文楽公演(写真)

国立小劇場の文楽公演第三部『冥途の飛脚』を観て来ました。ポスターです。 ポスター二枚目です。 目出度い。住大夫に続く文楽界二人目の文化勲章迄辿り着いて欲しいです。 『冥途の飛脚』、実に結構でした。特に勘弥の梅川は一代の名演とも云うべき名品。頭…

二月大歌舞伎 第三部 中村屋兄弟の『奥州安達原』、勘九郎・勘太郎の『連獅子』

引き続いて歌舞伎座三部を観劇。その感想を綴りたい。 第三部は十七世勘三郎三十三回忌追善公演と銘打っている。十七世は十八世勘三郎に、「歌舞伎座で追善興行が打てる役者になっておくれ」と云っていたそうだが、その孫が追善興行を打てる役者に成長した。…

二月大歌舞伎 第一部 魁春の「十種香」、松緑・己之助の『泥棒と若殿』

二月大歌舞伎一部を観劇。入りはお寒い限りだった。まぁこの座組からある程度予想は出来たのだが、それにしても入っていない。しかし「十種香」は素晴らしい舞台だった。その感想を綴る。 幕開きはその「十種香」。魁春の八重垣姫、門之助の勝頼、孝太郎の濡…

二月大歌舞伎 (写真)

二月大歌舞伎を観劇。ポスターです。 一部の絵看板です。 同じく二部・三部。 十七世中村屋の三十三回忌追善。昭和の最後に亡くなられたんだよなぁ。 追善狂言のポスター。十七世の孫とひ孫。時代は流れました。 感想はまた改めて綴ります。

壽 初春大歌舞伎 第三部 高麗屋三代の「車引」、芝翫・愛之助の『らくだ』

今月の大トリ、歌舞伎座第三部を観劇。その感想を綴る。 幕開きは『菅原伝授手習鑑』より「車引」。白鸚の松王丸、幸四郎の梅王丸、染五郎の桜丸と高麗屋三代が揃う、多分空前にして絶後になるであろう歴史的な「車引」。親子孫三代で三兄弟を演じる。歌舞伎…

初春海老蔵歌舞伎 海老蔵の『毛抜』他

新橋演舞場の海老蔵歌舞伎を観劇。こちらも当然客席数を半分に制限してはいたが、満員の盛況。歌舞伎座に比べロビーが狭いせいもあるとは思うが、かなりの賑わい。観客の年齢層は、歌舞伎座より若干若い様に感じられた。 幕開きは『春調娘七種』。右團次の五…

壽 初春大歌舞伎 第一部 浅草組による『壽浅草柱建』、猿之助の『悪太郎』

歌舞伎座の一部を観劇。この部の入りが一番良いとの評判で、筆者観劇の日も確かに満員だった(客席は制限で半分の入りだけれど)。半沢組の松也・猿之助が出演するからだろうか。やはりTVの影響力は凄いものがあると改めて思わされる。 幕開きは『壽浅草柱建』…

壽 初春大歌舞伎 第二部 成駒家兄弟の『夕霧名残の正月』、播磨屋・梅玉・雀右衛門の「一力」

緊急事態宣言が再発令され、三部の時間が繰り上がったり、コロナとは関係なさそうで一安心だが莟玉が12日迄休演と、今年も立ち上がりから不安一杯の出足ではある。しかしとにかく芝居の幕が開いた事は喜ばしい。その二部の感想を綴る。 幕開きは『夕霧名残の…

壽 初春大歌舞伎(写真)

初春大歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 一部絵看板です。 同じく二部・三部。 三階にある思い出の名優アルバムに山城屋が載る事になってしまった・・・ コロナが増々猛威を振るっている状況ですが、取り敢えず歌舞伎座の幕は上がりました。一安心です。…

私が観た令和二年歌舞伎 ベスト3

新年あけましておめでとうございます。中々素直におめでとうございますと云える状況でないのが悲しいです。再度の緊急事態宣言が現実味を帯びて来ているので、非常に先行きが不安です。何とか状態が少しでも収まってくれればと、それのみを願っている状況で…

国立劇場 十二月歌舞伎公演 第一部 時蔵・松緑・芝翫の『三人吉三巴白浪』

国立劇場第二部を千秋楽に観劇。その感想を綴る。 先月も国立は千秋楽観劇予定で、二部が公演中止になってましったので今月もハラハラしていたのだが、無事公演が行われた。まずは一安心。通し狂言で「三人吉三」が出た。「大川端」から「火の見櫓」迄。時蔵…

十二月大歌舞伎 第三部 勘九郎・猿之助の「吃又」、第四部 菊之助・彦三郎の『日本振袖始』

第四部は今月早々に代役の菊之助・彦三郎で観て、大和屋バージョンも観てから感想を書くつもりでいたのだが、年末でバタバタしており、もう一度四部を観れる時間が取れそうもなかったので、三部と併せて感想を綴りたい。 まず第三部『傾城反魂香』より「土佐…

南座 吉例顔見世興行 第一部 鷹之資の『操り三番叟』、成駒家兄弟の「吃又」

コロナが感染拡大する中如何かとは思ったのだが、京都に駆けつけ顔見世を観劇。行ったからには全ての部を観たかったのだが、筆者の都合のつく日の二部・三部は完売。一部のみを観劇したが、これが遥々王城千年の地迄行った甲斐のある素晴らしい舞台だった。 …

南座 吉例顔見世興行(写真)

南座の顔見世に行って来ました。まねき上げです。 絵看板です。 名題昇進お披露目。まずはおめでたい。 名人に二代なしの格言は、この親子には当てはまりませんでしたね。 夜はライトアップされてこんなに壮観。 時節柄如何かと思いましたが、南座の一部を観…

十二月大歌舞伎 第一部 愛之助・松也の『弥生の花浅草祭』、第二部 七之助・中車の『心中月夜星野屋』

十二月大歌舞伎一部・二部を観劇。その感想を綴る。 一部は愛之助と松也による変化舞踊『弥生の花浅草祭』。「三社祭」として上演される事は多いが、この通しはあまりかからない。数年前に松緑と坂東亀蔵で観た舞踊。愛之助は出石で踊った事があるそうだが、…

国立小劇場 十二月文楽公演(写真)

国立小劇場に行って来ました。ポスターです。 来年二月の文楽公演ポスター。どれかは観る予定です。 『仮名手本忠臣蔵』の「二つ玉の段」、「身売りの段」、「早野勘平腹切の段」を観劇。歌舞伎で云うところの五段目・六段目ですね。同じ場面でも歌舞伎より…

国立劇場 十二月歌舞伎公演 第二部 高麗屋の「河内山」、成駒屋の『鶴亀』、染五郎の『雪の石橋』

国立劇場第二部を観劇。その感想を綴る。 幕開きは『天衣紛上野初花』。所謂「河内山」だ。高麗屋の河内山、梅玉の松江侯、彌十郎の小左衛門、錦吾の大膳、高麗蔵の数馬、友右衛門の清兵衛、莟玉の浪路と云う配役。今年正月の歌舞伎座でも高麗屋が演じていた…

十二月大歌舞伎(写真)

十二月大歌舞伎を観劇。ポスターです。暗い・・・ 一部・二部の絵看板です。 同じく三部・四部。 四部の大和屋が初日から七日間休演。菊之助バージョンを観劇。感想は大和屋バージョンを観た後に綴ります。