fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

国立劇場九月歌舞伎公演 『妹背山婦女庭訓』(写真)

国立劇場の九月公演に行って来ました。ポスターです。 初代国立劇場最後の通し狂言のポスターもありました。 吉野川の舞台セットの絵看板です。 今までの国立劇場の上演ポスターの展示もありました。 立て直しが決まっている国立劇場、今から新開場が待ち遠…

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部 歌六親子の「金閣寺」、幸四郎の『土蜘』、白鸚・染五郎の『二條城の清正』

歌舞伎座昼の部を観劇。夜の部と同じ位の入りで、賑わいを見せていた。今は何と幸四郎が体調不良で休演していると云う報道があった。病状が判らないので、心配である。まだ若くて体力もある幸四郎なので、すぐに復帰出来ると信じてはいるが・・・。先月も三部全…

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 又五郎親子の「車引」、菊之助親子の『連獅子』、幸四郎・雀右衛門・松緑の『一本刀土俵入』

歌舞伎座夜の部を観劇。歌舞伎座の九月と云えば、云わずと知れた「秀山祭」。播磨屋が二年前に亡くなり、主なき「秀山祭」となってしまったのは本当に寂しいが、甥の幸四郎、娘婿の菊之助を中心に「秀山祭」の名前で継続して上演されているのは嬉しい。入り…

猿翁逝く・・・

先日、悲しいニュースが飛び込んできた。かねて療養中だった猿翁が亡くなった。八十三歳だった。残念でならない。大体男性の平均寿命くらいだろうから、歳に大きな不足はないと云えばそうかもしれないが、あの事件がなければ・・・とつい考えてしまう。痛恨の極…

秀山祭九月大歌舞伎(写真)

秀山祭に行って来ました。ポスターです。 四枚綴りのポスターです。 もう三回忌ですか。早いものです。合掌・・・ 二階に播磨屋のポスターが展示されていました。思い出すなぁ。 無二の歌舞伎役者、播磨屋の追善興行。賑わっていましたが、主のいない秀山祭は、…

南座 坂東玉三郎特別公演 大和屋と愛之助の『怪談 牡丹燈籠』

個人的に、近年恒例となっている夏の京都遠征。カンカン照りではなかったが、やはり京都は暑い。外国人観光客も多く、人出はコロナ前に戻った様な印象を受ける。去年に引き続いての大和屋と愛之助による南座特別公演。客席もほぼ満員の入りで、大和屋と愛之…

南座 坂東玉三郎特別公演(写真)

南座の玉三郎特別公演に行って来ました。 ポスターです。 今年の顔見世はこれ。行きたいけど、チケット取れるかなぁ。。。 暑い京都に行って来ました。外国人観光客がまぁ多かったですね。これだけ円安なら、そりゃ行きたくもなりますわな。感想はまた別項にて…

歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 第三部 隼人・幸四郎・中車の『新・水滸伝』

歌舞伎座三部を観劇。こちらも一部・二部と同様の入り。今月は三部とも満席に近い入りで、気候同様熱い舞台が繰り広げられた。納涼歌舞伎は元々勘三郎と三津五郎が若い人に歌舞伎を観て貰いたいと始めた興行。三部制なのでコンパクトだし、料金も若干リーズ…

歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 第二部 幸四郎・勘九郎・獅童の『新門辰五郎』、巳之助・児太郎の『団子売』

歌舞伎座二部を観劇。平日にも関わらず、一部同様満席に近い入り。夏休みと云う事もあるだろうが、猿之助不在でもお客が入るのは嬉しい事だ。云っても詮無い事だが、これで猿之助がいれば・・・改めて無念の思いがつのる。現在起訴中の猿之助だが、何とか執行猶…

歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 第一部 獅童・七之助の『裸道中』、勘九郎・幸四郎・扇雀の『大江山酒呑童子』

納涼歌舞伎の一部を観劇。猿之助不在乍ら、ほぼ満員の入り。中でも幸四郎は三部全てに出演する大車輪の活躍で、猿之助の穴を埋めるべく奮闘していた。この酷暑の中、齢五十を超えて若くはない幸四郎、体力的にも厳しいものがあるであろう。身体にだけはくれ…

歌舞伎座 八月納涼歌舞伎(写真)

八月納涼歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 二階で出演者のサイン入り団扇が展示されていました。 一部絵看板です。 同じく二部・三部。 猿之助不在の納涼歌舞伎。華やかでしたが、やはりどこか寂しい。幸四郎との名コンビが観たかったですね。感想は…

歌舞伎座 七月大歌舞伎 夜の部 児太郎・男女蔵の『神霊矢口渡』、團十郎の「め組の喧嘩」、成田屋親子の『鎌倉八幡宮静の法楽舞』

歌舞伎座夜の部を観劇。成田屋親子が出るとあって、満員の盛況。流石成田屋、集客力は梨園随一だ。私の知り合いでも毎月歌舞伎を観る訳ではないが、この親子は必ず観ると云う人がいる。寺島しのぶが十月に出演する事が本決まりになった事でもあり、團十郎は…

大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎 昼の部 隼人・虎之介・彌十郎・千之助・染五郎の『吉例寿曽我』、菊之助の『京鹿子娘道成寺』、成駒家兄弟の「沼津」

続いて大阪松竹座の昼の部を観劇。こちらもほぼ満員の盛況。大阪では東京と違って、毎月歌舞伎興行が行われている訳ではないので、関西の見物衆には待ちに待ったと云う感じなのかもしれない。反応も東京より熱く感じられ、役者を乗せるのが上手いなぁと思う…

大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎 夜の部 松嶋屋の「俊寛」、幸四郎・米吉の『吉原狐』

二年ぶりに大阪遠征。まぁとにかく人出が凄い。何かで読んだが、外国人に一番人気のある日本の観光地は大坂だぞうだ。本当に外国人が多い。いかにも大阪的でごちゃごちゃしており、東京の人混みとは少し違う感じがある。松竹座も満員御礼の札が下がっており…

大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎(写真)

大阪松竹座に遠征して来ました。 ポスターです。 二年ぶりに来ましたが、三階の物故役者写真展示にこの三人が・・・合掌。 二年ぶりの大阪遠征。劇場もでしたが、街全体がとにかく凄い人出でした。感想はまた別項にて。

歌舞伎座 七月大歌舞伎 中車の『菊宴月白浪』

歌舞伎座昼の部を観劇。平日にもかかわらず、ほぼ満員の入り。猿之助があんな事になってしまって、代役で奮闘している中車が何かと話題になっているお陰でもあろうか。今大変な時を迎えている澤瀉屋だが、中車を先頭に頑張って行って貰いたいものだ。大変と…

歌舞伎座 七月大歌舞伎(写真)

七月大歌舞伎を観劇して来ました。ポスターです。 いよっ、成田屋!決まってます。 親子の大凧宙乗りポスター。秀逸です。 新しい緞帳が紹介されていました。華やかで美しい。 猿之助不在の七月大歌舞伎。何かと話題ですね。中車、大奮闘でした。賑わってい…

七月 国立劇場歌舞伎鑑賞教室 芝翫・錦之助の『双蝶々曲輪日記-引窓-』

先月に続いて国立劇場歌舞伎鑑賞教室を観劇。先月と打って変わり、一階席はほぼ満席。二階席に若干空席はあったが、まずまずの入りだろう。この秋で建て替えが決まっている国立劇場。いよいよ初代の上演も残り少なくなってきた。歌舞伎の一ケ月興行は今月が…

七月 国立劇場歌舞伎鑑賞教室 『双蝶々曲輪日記-引窓-』(写真)

今月も国立の歌舞伎鑑賞教室に行って来ました。ポスターです。 これが最後の公演になりますかね。勿論駆けつけるつもりです。 見物衆からの思い出の寄せ書き展示です。 国立劇場さよならスタンプを上演台本に押して来ました。 いよいよ初代国立劇場さよなら…

六月大歌舞伎 夜の部 松嶋屋の権太、松緑の狐忠信

歌舞伎座夜の部を観劇。超満員ではないが、ほぼ満席の入り。流石松嶋屋・松緑と揃う座組だけの事はある。しかも狂言が『義経千本桜』の「すし屋」と「四の切」ときている。久しぶりに丸本をたっぷり堪能出来た。コロナ過では中々出来なかった狂言立て。これ…

国立劇場 歌舞伎のみかた 扇雀・虎之介の『日本振袖始』

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室を観劇。今年の正月の音羽屋公演には行けなかったので、国立劇場での今年初歌舞伎観劇。高校生の団体が来ていたが、その他の一般客はかなり少なく、入りは寂しい感じであった。名題役者は殆ど扇雀親子のみの手薄さだったので、それ…

国立劇場 歌舞伎のみかた 『日本振袖始』(写真)

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に行って来ました。ポスターです。 開園前は、舞台撮影が許可されていました。 文楽で使用している八岐大蛇の展示がありました。 久々に「歌舞伎鑑賞教室」に行って来ました。国立で歌舞伎を観たのはいつ以来だか・・・。感想はまた別…

六月大歌舞伎 中車・壱太郎の「吃又」、芝翫・松緑の『児雷也』、福助と若手花形の『扇獅子』

歌舞伎座昼の部を観劇。二階席に若干空席は見られたが、一階・三階は満席。松竹さんもほっと一息と云ったところか。猿之助事件があったので、「吃又」のおとくが壱太郎に代わり、初役の中車はどんな思いなのだろうか。しかし中車が歌舞伎座で古典の出し物を…

六月大歌舞伎(写真)

六月大歌舞伎を観劇して来ました。ポスターです。 昼の部絵看板です。眩しくて上手く撮れませんでした。。。 同じく夜の部。 三階にある物故役者の写真展示。左團次が載ってしまいました・・・合掌。。。 最近亡くなる役者さんが多くて、実に寂しく悲しい。現役の役者…

明治座創業百五十周年記念 市川猿之助奮闘歌舞伎公演 夜の部 隼人代演の『御贔屓繫馬』

チケットをおさえた時にはよもやこんな事態になるとは、想像も出来なかった明治座の猿之助奮闘公演の夜の部を観劇。事件の第一報を聞いた時には身体の力が抜けて、よっぽどキャンセルしようかとも思った。しかし代演で奮闘している隼人や役者連の事を思い、…

明治座創業百五十周年記念 市川猿之助奮闘歌舞伎公演(写真)

主なき猿之助奮闘公演に行って来ました・・・ポスターです。 祝幕です。これ雲が動くのです。 猿之助の幟・・・。一日も早い復帰を祈っています。 チケットをおさえた時は、まさかこんな事になるとは・・・。しかし代演の隼人を始め役者衆、皆熱演でした。 ランキング…

團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 雀右衛門・歌六他の『宮島のだんまり』、松緑の『達陀』、菊之助の「髪結新三」

歌舞伎座夜の部を観劇。平日だったが、ほぼ満員の入り。個人的にはまだ猿之助事件の衝撃が収まらないが、各狂言とも見事な出来で、芝居を観ている間は嫌な事は忘れさせて貰った。段四郎が亡くなり、先の左團次とあわせて歌舞伎座三階にある物故役者の写真展…

猿之助・・・

昨日、衝撃的なニュースが飛び込んで来た。猿之助とその父である段四郎、そして母親が自宅で倒れて緊急搬送されたと云うのだ。母親は現場で死亡が確認され、何とか助かって欲しいと祈っていた段四郎も、まもなく死亡が伝えられた。無念と云うしかない。 不幸…

国立小劇場 五月文楽公演 『夏祭浪花鑑』

国立小劇場の文楽公演に行って来ました。ポスターです。 こちらも観たいのですが、来月は時間が取れるかどうか・・・ くろごちゃん募金箱。お札まみれになっていました。この感覚、味わってみたい。 文楽公演では珍しく少し空席がありました。しかし太夫・人形…

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部 高島屋・松也・右近の「対面」、團十郎の『若き日の信長』、尾上眞秀初舞台

團菊祭五月大歌舞伎の昼の部を観劇。GWに観劇したのだが、期待に反して二階席に空席があった。松也・團十郎が出て尾上眞秀の初舞台となれば超満員と思ったのだが。まぁしかし、たまたまかもしれない。筆者が目にした評では超満員と云う記述もあった。いずれ…