fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

山城屋逝く・・・孝太郎コロナ感染。。。

先日歌舞伎界の大御所、山城屋・坂田藤十郎が88歳で亡くなった。歳に不足はないけれど、やはり悲しい。東京の芝居好きにはそんなに馴染みのある優ではなかったが、一たび舞台に立った時の存在感は別格だった。 筆者が最後にその舞台姿に接したのは、去年の四…

吉例顔見世大歌舞伎 第一部猿之助の『蜘蛛の絲宿直噺』、第二部音羽屋・高島屋の『身替座禅』

歌舞伎座残る一部・二部を観劇。その感想を綴る。 第一部は『蜘蛛の絲宿直噺』。土蜘蛛退治に材を取った変化舞踊で、『蜘蛛絲梓弦』の外題で呼ばれる事が一般だが、今回はコロナ下で制限がある中、猿之助が演出に手を入れて外題も変わっている。猿之助が蜘蛛…

吉例顔見世大歌舞伎 第四部 獅童・染五郎の『義経千本桜』

歌舞伎座第四部を観劇。その感想を綴る。 『義経千本桜』「川連法眼館の場」、通称四の切。歌舞伎座では四年前の猿之助以来の上演だ。獅童の忠信実は源九郎狐、染五郎の義経、莟玉の静御前、團子の駿河次郎、圀矢の亀井六郎と云う配役。これが実に鮮烈な舞台…

吉例顔見世大歌舞伎 第三部 高麗屋の『一條大蔵譚』

今年はコロナで大変な事になってしまったが、何とか歌舞伎座に鳳凰丸の櫓が上がった。感慨に堪えない。まだまだ制限下ではあるが、この状況では中々贅沢は云えない。今後も無事興行が行われる事を、祈るばかりだ。早速観劇した第三部の感想を綴りたい。 『一…

国立劇場十一月歌舞伎公演第一部 播磨屋の『平家女護島』

国立劇場の第一部を観劇。その感想を綴る。 国立劇場は通し狂言が建前となっており、コロナ下で制限はあるものの、歌舞伎座と違ってたっぷり観せて貰えるのが嬉しい。今回は通常の「鬼界ケ島」の前に、先年芝翫で観た「六波羅清盛館の場」が付く。播磨屋が清…

吉例顔見世大歌舞伎(写真)

顔見世に行って来ました。ポスターです。 一部・二部の絵看板です。 同じく三部・四部。 シネマ歌舞伎。映画向きの舞台だったし、時間があれば行きたいけど・・・ 感想はまた別項にて。