fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月大歌舞伎 第三部 松嶋屋の『梶原平三誉石切』

今月最後に残った第三部の感想を綴る。 第三部は「石切梶原」。松嶋屋の平三景時、彌十郎の大庭、男女蔵の俣野、孝太郎の梢、歌六の六郎太夫、隼人の菊平、松之助の吞助と云う配役。これがまた実に結構な舞台であった。 とにかく全編にわたり松嶋屋の名調子…

十月大歌舞伎 第二部 高麗屋・勘九郎の『双蝶々曲輪日記』

歌舞伎座の残りの部を観劇。その感想を綴る。 まず第二部「相撲場」。高麗屋の濡髪、勘九郎が与五郎・長吉の二役、高麗蔵の吾妻、錦吾の金平と云う配役。これがまた素晴らしい舞台だった。 まず何と云っても高麗屋の濡髪が圧巻である。木戸口から出て来たと…

国立劇場 十月歌舞伎公演 第一部 梅玉・魁春・幸四郎の『ひらかな盛衰記』、幸四郎の『幸希芝居遊』

国立劇場第一部を観劇。その感想を綴る。 幕開きは「源太勘当」。梅玉の源太景季、魁春の延寿、扇雀の千鳥、幸四郎の平次景高と云う配役。時節柄を考えてか登場人物もさほど多くない芝居。近年あまりかかっていない狂言と云う事もあってか実に新鮮で、結構な…

国立劇場 十月歌舞伎公演 第二部 菊五郎劇団の『新皿屋舗月雨暈』、松緑・W亀蔵の『太刀盗人』

国立劇場の歌舞伎公演を観劇。特に写真で公開する展示ものもなかったので、いきなり感想を綴ります。 幕開きは「魚屋宗五郎」。黙阿弥に劇団とくれば、もうそれだけで国際基準の品質保証。案の定素晴らしい出来であった。音羽屋の宗五郎、時蔵のおはま、團蔵…

十月大歌舞伎 第一部 芝翫・七之助の『京人形』、第四部 大和屋の『楊貴妃』

十月大歌舞伎を観劇。一部と四部の感想を綴る。 一部は『京人形』。芝翫の甚五郎、七之助の京人形、門之助のおとく、新悟のおみつ実は井筒姫と云う配役。甚五郎が廓で見染めた小車太夫のことが忘れられず、太夫に生き写しの人形を彫り上げる。甚五郎の思いが…

十月大歌舞伎(写真)

十月大歌舞伎行って来ました。ポスターです。光って上手く撮れなかった・・・ 一部・二部の絵看板です。 同じく三部・四部。 まだ全部を観ていませんが、感想はまた別項で綴ります。