fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2023-01-01から1年間の記事一覧

京都南座 吉例顔見世興行 夜の部 松嶋屋親子・芝翫の「一力」、團十郎の「助六」

京都南座の顔見世興行夜の部を観劇。昼に引き続き、満員御礼の看板。昼は四狂言だったが、夜は口上以外は「一力」と「助六」の二狂言のみ。しかも松嶋屋と芝翫の共演による「七段目」に加えて團十郎襲名狂言の「助六」とくれば、芝居好きには堪らない狂言立…

京都南座 吉例顔見世興行 昼の部 鴈治郎・隼人の「角力場」、新之助の『外郎売』、團十郎・ぼたんの『男伊達花廓』、團十郎の『景清』

筆者的に年末の恒例行事になっている、京都遠征。今年も無事まねき上げが上がった。しかも今回は團十郎襲名公演ときている。これは見逃せない。満員御礼の看板が出ており、文字通り満員の客席は熱気に溢れていた。そして昼の部は新之助・ぼたんも出演する座…

京都南座 吉例顔見世興行(写真)

南座の團十郎襲名公演に行って来ました。まねき上げです。 ポスターです。 祝い幕です。 三十万円以上する豪華本の見本がありました。デカイ! 年末恒例の京都南座顔見世興行に行って来ました。團十郎襲名、やはり賑わっていましたね。感想はまた別項にて。

京都の團十郎展

團十郎展が京都の書店で開催されていました。 七代目團十郎の浮世絵です。 若くして自ら命を絶った八代目の死に絵です。 九代目の浮世絵です。写真もある時代の人ですが。 南座の團十郎襲名公演に合わせて開催していたのでしょう。貴重な展示会でした。

十二月大歌舞伎 第三部 松緑・勘九郎の『猩々』、大和屋・中村屋兄弟の『天守物語』

歌舞伎座三部を観劇。二部より更に入りが良く、ほぼ満席の状態。大和屋に松緑、中村屋兄弟が揃う座組。確かにこれでお客が入らなければ、歌舞伎に明日はない(笑)。しかも狂言が『天守物語』。いやがうえにも期待が高まると云うものだ。そしてその出来も、そ…

十二月大歌舞伎 第二部 中村屋兄弟の『爪王』、松緑の『俵星玄蕃』

歌舞伎座の十二月大歌舞伎第二部を観劇。平日の昼にも関わらず、八割方の入り。まずまずと云ったところだろうか。いよいよ歳も押し詰まってきた。今年も乏しい財力と時間の許す限り芝居を観て来た。個人的には博多座の團十郎襲名公演に行けなかったのが痛恨…

歌舞伎座 十二月大歌舞伎(写真)

十二月大歌舞伎に行って来ました。ポスターです。今月は役者の写真が復活しました。 一部絵看板です。 同じく二部・三部。 よっ、紀尾井町!と思わずかけたくなりますね。 そっくりですね~どこから見ても獅童の子です(笑)。 いよいよ師走です。毎年云ってい…

新橋演舞場 愛之助・松也・中車の『流白浪燦星』

新橋演舞場で新作歌舞伎『流白浪燦星』を観劇。ルパンの変わらぬ人気に加え、愛之助以下、今旬の役者が揃った事もあるだろうが満員の盛況。芝居の途中で千壽が客席に向かって「今日初めて歌舞伎をご覧になった人は手を挙げて下さい」と云うと、かなりの人の…

新橋演舞場 『流白浪燦星』(写真)

新橋演舞場に行って来ました。ポスターです。 アニメの絵看板もありました。 役者のクリアファイルとポストカードです。 てぬぐいも販売されていました。 そしてこんなものまで。 新橋演舞場の新作歌舞伎『流白浪燦星』を観てきました。ロビーにおられた愛之…

十一月 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部 松嶋屋・松緑の『松浦の太鼓』、染五郎・巳之助・右近・又五郎・孝太郎他の『顔見世季花姿繪』

歌舞伎座夜の部を観劇。先に感想を書いた中幕以外の狂言について綴る。ほぼほぼ昼の部と同じ位の入り。歌舞伎座本来の狂言立てで、これでお客が入るのはまだまだ令和の見物衆も捨てたものではない。新歌舞伎(と云っても明治期の作品なので、殆ど古典と云って…

十一月 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部 芝翫・時蔵・梅枝の『鎌倉三代記』

歌舞伎座十一月夜の部、中幕の『鎌倉三代記』。長くなりそうだったので、この狂言のみ単独で感想を綴りたい。云う迄もなく丸本の名作である。芝翫の高綱、時蔵の義村、梅枝の時姫、高麗蔵のおくる、歌女之丞の阿波の局、梅花の讃岐の局、松江の六郎、東蔵の…

十一月 吉例顔見世大歌舞伎 昼の部 菊之助・隼人の『マハーバーラタ戦記』

歌舞伎座昼の部を観劇。筆者が観た日はほぼ満席の入り。丸本の様な古典より、新作の方がウケが良いのだろうか。しかし入りが良いのは、さぞ役者も遣り甲斐のある事だろう。しかしこの『マハーバーラタ戦記』の再演は驚いた。初演も観ているが、その際は確か…

十一月 吉例顔見世大歌舞伎(写真)

顔見世に行って来ました。役者の写真が載っていないポスターは珍しい。 昼の部絵看板です。 同じく夜の部。 松嶋屋と菊之助のポスター。いいですねぇ、二人とも。 我が国はGDPでドイツに抜かれ、早晩インドにも抜かれて世界第五位に転落しそうですが、歌舞伎…

シネマ歌舞伎 大和屋と高橋惠子の『日本橋』(写真)

久々にシネマ歌舞伎を観に東劇に行って来ました。 ポスターです。 大和屋の写真展示がありました。 シネマ歌舞伎を観たのは何年ぶりだろう。泉鏡花の『日本橋』。新派の舞台です。2011年に上演された芝居の様ですね。原作を端折って、二時間半にまとめていま…

国立劇場 さよなら公演 芝翫・菊之助の『妹背山婦女庭訓』<第二部>

国立劇場さよなら公演の後半。いよいよフィナーレである。入りは七分と云ったところか。さよなら公演なのでもう少し入って欲しいところだったが、やはり丸本の大作と云うのは、受けが悪いのだろうか。筆者は大好きなのだが。国立劇場は通し狂言を原則として…

国立劇場 さよなら公演 『妹背山婦女庭訓』<第二部> (写真)

国立劇場のさよなら公演に行って来ました。ポスターです。 「入鹿誅殺の場」の絵看板です。 ゆるキャラマスコットが全員集合で国立劇場との別れを惜しんでいしまた。 今月もロヒーで昔のポスター展示がありました。 本当にこれでさよならの初代国立劇場。舞…

錦秋十月大歌舞伎 昼の部 松緑の『天竺徳兵衛韓噺』、獅童・寺島しのぶの『文七元結物語』

歌舞伎座昼の部を観劇。ニュースが流れた時から話題の寺島しのぶ歌舞伎座初出演。子役の時は出た事があるのかもしれないが、齢五十を過ぎた女優が歌舞伎座の舞台、それも本公演に出るのは事件と云えるだろう。これが大成功に終わると、全ての女形の背筋が寒…

御園座 片岡仁左衛門 坂東玉三郎 錦秋特別公演 松嶋屋と大和屋の「四谷怪談」、『神田祭』

去年に引き続き、秋の名古屋遠征。食べ物も美味しくていい所ですね、名古屋は。ドラゴンズは情けなかったですが、愛知には藤井聡太がいる(笑)。十一日の対局は本当に凄い将棋だった。まぁこのブログの主題には関係ありませんが。話し変わって御園座公演。筆…

御園座 片岡仁左衛門 坂東玉三郎 錦秋特別公演(写真)

御園座の松嶋屋と大和屋の公演に行って来ました。ポスターです。 松嶋屋・大和屋・隼人の幟です。 通路の壁に勧進帳の額がかかっていました。 去年に引き続いて名古屋に遠征して来ました。賑わっていましたね。感想はまた改めて綴ります。

錦秋十月大歌舞伎 夜の部 獅童・巳之助の「角力場」、雀右衛門・錦之助の『菊』、彌十郎の『水戸黄門』

歌舞伎座夜の部を観劇。入りは八分と云ったところか。まずまず最近はこれ位は入る様になった。松竹の株価は下がっているが、歌舞伎座の入りはコロナ前にかなり戻って来た印象だ。獅童はいるものの、今旬の花形世代が殆ど出ていない座組でこれだけ入れば良し…

錦秋十月大歌舞伎(写真)

十月大歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 昼の部絵看板です。明るい内だとガラスに映りこんで上手く撮れません。。。 同じく夜の部。 三狂言のポスターです。 ようやく暑さも和らいで、秋めいて来ました。感想はまた改めて綴る事とします。

国立劇場九月歌舞伎公演 時蔵・松緑の『妹背山婦女庭訓』(第一部)

国立劇場が建物の老朽化によって立て直しとなり、今月と来月の二ケ月に渡ってさよなら公演が開かれる事となった。筆者は七月の鑑賞教室が最後の歌舞伎公演と勘違いしていた。国立の事だから、最後は文楽で〆るのかと思っていたが、「妹背山」の通し狂言を持…

国立劇場九月歌舞伎公演 『妹背山婦女庭訓』(写真)

国立劇場の九月公演に行って来ました。ポスターです。 初代国立劇場最後の通し狂言のポスターもありました。 吉野川の舞台セットの絵看板です。 今までの国立劇場の上演ポスターの展示もありました。 立て直しが決まっている国立劇場、今から新開場が待ち遠…

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部 歌六親子の「金閣寺」、幸四郎の『土蜘』、白鸚・染五郎の『二條城の清正』

歌舞伎座昼の部を観劇。夜の部と同じ位の入りで、賑わいを見せていた。今は何と幸四郎が体調不良で休演していると云う報道があった。病状が判らないので、心配である。まだ若くて体力もある幸四郎なので、すぐに復帰出来ると信じてはいるが・・・。先月も三部全…

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 又五郎親子の「車引」、菊之助親子の『連獅子』、幸四郎・雀右衛門・松緑の『一本刀土俵入』

歌舞伎座夜の部を観劇。歌舞伎座の九月と云えば、云わずと知れた「秀山祭」。播磨屋が二年前に亡くなり、主なき「秀山祭」となってしまったのは本当に寂しいが、甥の幸四郎、娘婿の菊之助を中心に「秀山祭」の名前で継続して上演されているのは嬉しい。入り…

猿翁逝く・・・

先日、悲しいニュースが飛び込んできた。かねて療養中だった猿翁が亡くなった。八十三歳だった。残念でならない。大体男性の平均寿命くらいだろうから、歳に大きな不足はないと云えばそうかもしれないが、あの事件がなければ・・・とつい考えてしまう。痛恨の極…

秀山祭九月大歌舞伎(写真)

秀山祭に行って来ました。ポスターです。 四枚綴りのポスターです。 もう三回忌ですか。早いものです。合掌・・・ 二階に播磨屋のポスターが展示されていました。思い出すなぁ。 無二の歌舞伎役者、播磨屋の追善興行。賑わっていましたが、主のいない秀山祭は、…

南座 坂東玉三郎特別公演 大和屋と愛之助の『怪談 牡丹燈籠』

個人的に、近年恒例となっている夏の京都遠征。カンカン照りではなかったが、やはり京都は暑い。外国人観光客も多く、人出はコロナ前に戻った様な印象を受ける。去年に引き続いての大和屋と愛之助による南座特別公演。客席もほぼ満員の入りで、大和屋と愛之…

南座 坂東玉三郎特別公演(写真)

南座の玉三郎特別公演に行って来ました。 ポスターです。 今年の顔見世はこれ。行きたいけど、チケット取れるかなぁ。。。 暑い京都に行って来ました。外国人観光客がまぁ多かったですね。これだけ円安なら、そりゃ行きたくもなりますわな。感想はまた別項にて…

歌舞伎座 八月納涼歌舞伎 第三部 隼人・幸四郎・中車の『新・水滸伝』

歌舞伎座三部を観劇。こちらも一部・二部と同様の入り。今月は三部とも満席に近い入りで、気候同様熱い舞台が繰り広げられた。納涼歌舞伎は元々勘三郎と三津五郎が若い人に歌舞伎を観て貰いたいと始めた興行。三部制なのでコンパクトだし、料金も若干リーズ…