fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

私が観た平成三十一年・令和元年歌舞伎 ベスト10

今年も劇場に通い続けた一年でした。同じものを二度以上観劇したものも含めて、歌舞伎が全44公演。これに『ラマンチャの男』と『オイディプス』の現代劇、『オグリ』のスーパー歌舞伎、ミュージカルの『ふるあめりかに袖はならさじ』を合わせると48の舞台を…

十二月大歌舞伎 夜の部 松緑・梅枝の『神霊矢口渡』、大和屋・児太郎の『本朝白雪姫譚話』

歌舞伎座夜の部も観劇。その感想を綴る。 幕開きは『神霊矢口渡』。松緑の頓兵衛、梅枝のお舟、児太郎のうてな、亀蔵の義峯、萬太郎の六蔵と云う配役。花形中心の座組で義太夫狂言は如何かと思ったが、これが実に良かった。 何と云っても梅枝のお舟がいい。…

十二月大歌舞伎 昼の部 中車の『たぬき』、大和屋の『保名』、児太郎の「阿古屋」

今月の歌舞伎座を観劇。まず昼の部の感想を綴る。 幕開きは大佛次郎作『たぬき』。中車の金兵衛、児太郎のお染、彦三郎の蝶作、亀蔵の三五郎、門之助のおせき、市蔵の多吉と云う配役。師走は出演が恒例になっている中車がいい。軽いところとシリアスなところ…

十二月大歌舞伎(写真)

歌舞伎座に行って来ました。ポスターです。 これでもかの大和屋攻め。 昼の部の絵看板です。 同じく夜の部。 昼夜通しで観劇。新歌舞伎あり、舞踊あり、義太夫狂言あり、新作ありのバラエティーに富んだ狂言立てでした。感想はまた改めて綴ります。

国立劇場 幸四郎の『蝙蝠の安さん』

国立劇場のもう一演目、『蝙蝠の安さん』の感想を綴る。 これはもう大分話題になっているが、サー・チャールズ・スペンサー・チャップリンの名作『街の灯』の歌舞伎化である。当時木村錦花が読売新聞に連載した脚本を、すぐに上演したものが原作らしい。昭和…

国立小劇場 文楽公演『一谷嫩軍記』(写真)

国立小劇場で文楽を観劇して来ました。ポスターです。 千秋楽でした。手ブレてしまった。。。 今回は何と楽屋に入れて頂きました。 着到番です。ひたすら感激。 『一谷嫩軍記』を陣門から陣屋迄の通し。太夫は薄口でしたが・・・。今回は咲太夫や和夫と云った重鎮…

国立劇場 白鸚の『近江源氏先陣館~盛綱陣屋』

十二月国立劇場の「盛綱」と新歌舞伎『蝙蝠の安さん』を観劇。素晴らしかった「盛綱」の感想を綴る。 年も押し迫った師走に、凄い舞台を観た。白鸚の「盛綱陣屋」である。同じ演目を今年は歌舞伎座に於いて松嶋屋でも観ており、その時もいたく感激したものだ…

国立劇場 『近江源氏先陣館~盛綱陣屋』、『蝙蝠の安さん』 (写真)

国立劇場行って来ました。ポスターです。 くろごちゃんの盛綱です。 同じく、くろごちゃんの蝙蝠の安さんです。 白鸚実に28年ぶりと云う渾身の「盛綱陣屋」。堪能して来ました。初演以来88年ぶりと云う『蝙蝠の安さん』も面白く観れました。感想はまた別項に…

シネマ歌舞伎『女殺油地獄』(写真)

東劇に行って来ました。ポスターです。 舞台写真です。光ってしまった・・・ 次回上映はこちら。これもそそる。 シネマ歌舞伎を久々に観て来ました。前半は舞台をそのまま撮影している感じでしたが、後半の殺しの場面は、この映画用に独自に撮影した映像を編集…