fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2021-01-01から1年間の記事一覧

八月花形歌舞伎 第一部 猿之助六役早替りの『加賀見山再岩藤』

歌舞伎役者の中でもコロナに感染する人が数名出てきているが、八月花形歌舞伎の開幕直前に何と猿之助が感染。初日より巳之助が代演で勤めてきた第一部。幸い猿之助は無症状との事だったのでもっと早い復帰もあるかと思っていたが、20日からの登場となった。…

南座 坂東玉三郎 特別舞踊公演(写真)

南座の大和屋舞踊公演に行って来ました。 ポスターです。 ちょっと時間があったので、南座近くの八坂神社を参拝。 ワクチンの2回接種が完了して安心した訳ではありませんが、南座観劇。感想はまた改めて綴ります。

八月花形歌舞伎 第二部 七之助・勘九郎・鶴松の「豊志賀の死」、勘九郎・七之助の『仇ゆめ』

東京五輪が先日幕を閉じた。パラリンピックはこれからだが、宴の後的な寂寥感を感じている。空前のメダル・ラッシュに列島が沸いたが、メダル如何に関わらず、健闘した全てのアスリート、関係各位に感謝を捧げたい。そんな最中に相も変わらず歌舞伎観劇。そ…

八月花形歌舞伎(写真)

八月花形歌舞伎を観劇。ポスターです。 一部・二部の絵看板です。 同じく三部。 世間は五輪で盛り上がる中、今月もしっかり歌舞伎座通い。感想はまた改めて綴ります。

国立劇場七月歌舞伎鑑賞教室 又五郎・高麗蔵の「四の切」

遂に東京五輪が始まった。開催に色々云っていた人たちは、今の日本選手団のメダルラッシュをどう云う思いで観ているのだろう。開会式を観たが、?の多いセレモニーだった。全体として日本色が薄い。それらしかったのは木遣りと海老蔵の『暫』のみと云う感じ…

国立劇場七月歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』(写真)

国立劇場歌舞伎鑑賞教室を観劇。ポスターです。 稚魚の会ポスター。行きたいのですが・・・ 文楽九月公演。これはもうマストですね。 又五郎・高麗蔵の座頭公演。流石国立、渋い。感想はまた改めて綴ります。

七月大歌舞伎 第二部 高麗屋・芝翫の『身替座禅』、錦之助・菊之助の『鈴ヶ森』

残る歌舞伎座二部を観劇。今月の歌舞伎座三公演の中では一番入りが少なかった印象。それでも平日だったので、緊急事態宣言下でもあるし、まぁこれ位入れば良しとするしか現状ないのかとも思う。しかし役者は一切手抜きナシの熱演。実に結構な第二部だった。 …

大阪松竹座 七月大歌舞伎 夜の部 松嶋屋・幸四郎の「引窓」、扇雀・壱太郎の「新口村」

大阪松竹座夜の部を観劇。昼の部同様いい入り。去年この七月公演は中止になっていたので、待ちかねていた上方のファンは多いのだろう。東京在住だが、筆者も待ちかねていた。濃厚接触者となってしまった鴈治郎の休演は残念だったが、その分弟扇雀と息子の壱…

七月大歌舞伎 第一部 中車・松緑の『あんまと泥棒』、猿之助・松緑の『蜘蛛の絲宿直噺』

歌舞伎座第一部を観劇。三部程ではないが、入りは良好。やはり「半沢」に出ていた中車、猿之助が出ると云うのが大きいのだろうか。歌舞伎役者も知られてナンボみたいなところはある。最近バラエティで猿之助や幸四郎をよく見かける。より多くの人に歌舞伎役…

大阪松竹座 七月大歌舞伎 昼の部 幸四郎の『伊勢音頭恋寝刃』、松嶋屋三代の『お祭り』

東京に四度目の緊急事態宣言が発出される直前に、大阪に遠征。去年無念の中止に追い込まれた「関西歌舞伎を愛する会」の大阪松竹座七月公演が、今年は無事開催された。歌舞伎座同様入場制限されてはいたが、ほぼ満員の盛況。関西系の松嶋屋・成駒家が揃う中…

大阪松竹座 七月大歌舞伎(写真)

大阪松竹座に行って来ました。 ポスターです。 昼の部絵看板です。 同じく夜の部 東京に四度目の緊急事態宣言が出される直前、大阪七月大歌舞伎を観劇して来ました。遠征した甲斐のある素晴らしい公演でした。感想はまた改めて綴ります。

七月大歌舞伎 第三部 海老蔵の『雷神不動北山櫻』

七月大歌舞伎の第三部を観劇。海老蔵実に二年ぶりの歌舞伎座登場とあって、客席制限下ながら満員の盛況。去年の襲名が三ヶ月丸々流れたとは云え、市川宗家が二年もの間歌舞伎座を不在にするとは如何なものでしょうか、松竹さん。海老蔵本人が歌舞伎座に出た…

七月大歌舞伎(写真)

七月大歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 一部・二部の絵看板です。 同じく三部。 遂に三階に秀太郎の写真が・・・(涙)。合掌。。。 亀鶴がコロナに感染して、鴈治郎が大阪公演を休演しているとか。心配です。何とかこれ以上感染者を出さず、楽日迄無事公演…

六月大歌舞伎 第二部 大和屋・松嶋屋の『桜姫東文章』下の巻

歌舞伎座二部を観劇。四月に引き続き入場制限下ではあるが、超満員の盛況。客席は熱気で溢れていた。全席販売しても完売していただろうから、松竹的には残念だったろう。三十六年ぶりだと云う玉孝の「東文章」。もう観れないかもしれないと思うと、一瞬でも…

六月大歌舞伎 第三部 高麗屋の『京人形』、猿之助の『日蓮』

歌舞伎座第三部を観劇。一部に比べてこちらは入りも断然良かった。二部が大入りになるのは分かるのだが、一部と三部の違いは何なのだろう。筆者は別に松竹の関係者でも何でもないので入りを心配する必要はないし、コロナ禍の状況では人がいない方が安全では…

国立劇場 六月歌舞伎鑑賞教室 松緑の『文七元結』

2年振りの国立劇場歌舞伎鑑賞教室を観劇。去年は公演がなく、残念だった。事前の噂では、学生の団体がコロナの状況を考えてキャンセルしたなどと云う話しも聞き心配していたが、そこそこの入りだったのは一安心。会社勤めの人でも足を運びやすい時間帯の公演…

国立劇場 六月歌舞伎鑑賞教室(写真)

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に行って来ました。ポスターです。 来月のポスター。チケット押さえました。楽しみです。 舞台で使用する梅のセットが展示されていました。 劇団の十八番『文七元結』。実に結構でした。感想はまた改めて綴ります。

六月大歌舞伎 第一部 芝翫・鴈治郎の『御摂勧進帳』、音羽屋・左團次の『夕顔棚』

歌舞伎座第一部を観劇。先月の「六段目」程ではないが、入りはお寒い限りだった。緊急事態宣言下である事の影響が大きいのだろうが、第二部はチケット完売と聞く。まぁ玉孝の「東文章」は別格だろうが、こう云う地味な狂言立てこそ芝居好きには見物だと個人…

六月大歌舞伎(写真)

六月大歌舞伎行って来ました。ポスターです。 一部の絵看板です。 同じく二部・三部。 『日蓮』のポスター。キラッキラです。 先月と違って、しっかり初日から幕が開き、何よりでした。播磨屋の容態は気になりますが・・・。感想はまた別項にて。

秀太郎急逝。。。

先月23日、片岡秀太郎が亡くなった。八十歳になる直前だった。先日なくなった田村正和の2歳上、現代ではまだまだ若い年齢での逝去だった。残念でならない。松嶋屋三兄弟の中では一番丈夫そうに思えていたので、本当に驚いた。 私が秀太郎の存在を知ったのは…

五月大歌舞伎 第三部 歌六・雀右衛門の『八陣守護城』、菊之助の『春興鏡獅子』

残る歌舞伎座第三部を観劇。入りは二部より良好。今月の入りとしてはあくまで筆者が見物した日に限るが、一番良かったのは一部、次いで三部だった。二部の様な名人による古典の入りが悪いのは残念。最近同様の傾向が見られる様に思う。名人芸をより多くの人…

五月大歌舞伎 第二部 錦之助・梅枝の「道行旅路の花婿」、音羽屋の『仮名手本忠臣蔵』より「六段目」

歌舞伎座二部を観劇。『仮名手本忠臣蔵』から「道行」と「六段目」。今月は本来なら團菊祭のはずで、久々に歌舞伎座で海老蔵が観れるものと思っていた。しかし松竹からは何のアナウンスもなく、さらっと普通の大歌舞伎興行になっている。歌舞伎座建て替え中…

五月大歌舞伎 第一部 右近・隼人・巳之助の『三人吉三巴白浪』、松緑・猿之助の『土蜘』

歌舞伎座一部を観劇したが、その感想を綴る前に、歌舞伎の話題ではないのだが、田村正和氏が亡くなった事に少し触れたい。私は個人的に日頃正和様とお呼びしていたので、ここでもそれで通す事にする。 正和様は、現代では希少な存在となった私生活を明かさな…

五月大歌舞伎(写真)

一週間以上遅れて五月歌舞伎座がようやく開幕。ポスターです。 一部絵看板です。 同じく二部・三部。 今月も遅れたとは云え、何とか芝居の幕が上がって一安心。チケット取り直して行って来ました。待ちかねていた人が多かったのでしょう。いい入りでした。感…

国立小劇場 五月文楽公演(写真)

国立小劇場の文楽公演に行って来ました。ポスターです。 来月若手会がある。行きたいけど、日数短すぎ・・・ 前進座の公演もやっていたらしいけど、知らなかった。。。 第三部『摂州合邦辻』と「蝶の道行」を観劇。呂太夫と錣太夫と云う、今円熟の極にある二人の太…

五月大歌舞伎 一部公演中止と七月公演

三度目の緊急事態宣言が発出され、四月公演も最後の四日間が中止の憂き目にあい、五月大歌舞伎も11日迄の公演が中止となった。筆者は初日第一部のチケットを押さえていたので、残念でならない。 そして緊急事態宣言が、三週間程度延長されると報道があった。…

四月大歌舞伎 第一部B日程 幸四郎・松也の『勧進帳』

今月の残る一つ、一部Bプロの『勧進帳』。その感想を綴る。 Aプロでお父さん相手に富樫に回っていた幸四郎が弁慶を演じたBプロ。富樫は松也で、義経・四天王は同じ配役。松也の富樫は初役だと云う。筋書によると音羽屋に教わったらしい。今までこの狂言自体…

四月大歌舞伎 第一部A日程 猿之助・中車の『小鍛冶』、白鸚・幸四郎の『勧進帳』

歌舞伎座第一部Aプロを観劇。『小鍛冶』と『勧進帳』、能取り物が二題並んだ狂言立て。その感想を綴る。 幕開きは『小鍛冶』。初代猿翁が初演した義太夫による舞踊狂言で、猿翁十種に選定している澤瀉屋家の芸である。正月の『悪太郎』といい、ここのところ…

四月大歌舞伎 第三部 松嶋屋・大和屋による『桜姫東文章 上の巻』

歌舞伎座第三部を観劇。コロナ以降、三部になってからの公演では筆者の知る限りにおいて一番の入りだったのではないだろうか。勿論入場規制がかかってはいるが、であればこそ猶更と云った感じで、場内の熱気が凄かった。その感想を綴りたい。 大南北作『桜姫…

四月大歌舞伎 第二部 芝翫・菊之助の「太十」、梅玉・孝太郎の『団子売』

のっけから今月の歌舞伎観劇からは話しが逸れるが、先月播磨屋倒るの報は、満天下の歌舞伎愛好家を震撼させた。その後詳報がなく、現在もICUに入ったままの様だ。昨年の手術以降「俊寛」、「一力」、「楼門」と播磨屋の芝居を観たが、明らかにいつもの播磨屋…