fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

五月大歌舞伎 一部公演中止と七月公演

三度目の緊急事態宣言が発出され、四月公演も最後の四日間が中止の憂き目にあい、五月大歌舞伎も11日迄の公演が中止となった。筆者は初日第一部のチケットを押さえていたので、残念でならない。

 

そして緊急事態宣言が、三週間程度延長されると報道があった。今月は完全に公演中止かと目の前が真っ暗になったが、イベントの規制は緩和される方針だと云う。となると歌舞伎公演を始めとした舞台公演は、上演可能になるだろうか。今月は国立劇場文楽も観劇予定なので、余計に気になる。

 

そしてもう一つ気になっていたのが、いつもより発表が遅れていた七月大歌舞伎の演目と出演者が漸く発表された。そこには何と播磨屋の名前が!幡随院長兵衛をしかも日替わりと云う事なので負担は少ないとは思うが、つい先日迄ICUに入っていた八十近い人が大丈夫なのだろうか。播磨屋は渾身歌舞伎役者とも云うべき優なので、舞台で死ねれば本望と思っているのかもしれないが、無理だけはくれぐれもしないで貰いたい。勿論病全快してあの名人芸を観れるのならば、これに過ぐる喜びはないのだが。

 

そして第三部には海老蔵が出演する。何と二年ぶりの歌舞伎座登場だ。今年は何の説明もなく團菊祭が行われず、やきもきしていたが、やっと海老蔵歌舞伎座で観れる。喜ばしい限りだ。五輪の関係か、三部のみ公演日数が短いのでチケット争奪戦が熾烈を極めそうだが、何としても観たいものだ。

 

何はともあれ、今月の歌舞伎座の幕が12日以降無事に上がってくれる事を祈ってやまない。