fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2018-01-01から1年間の記事一覧

四月大歌舞伎 写真

四月大歌舞伎夜の部を観劇。ポスターです。鈴木君より松緑の方がいいね。 松嶋屋。70歳過ぎてるんだよな・・・若々しくカッコイイ。 今月は御園座に持てる資金を投入してしまったので、昼の部は泣く泣く断念。感想はまた別項で。

御園座杮落四月大歌舞伎 昼の部

続いて昼の部の感想を綴る。 まず幕開けは『寿曽我対面』。左團次の工藤、又五郎の五郎、鴈治郎の十郎、高麗蔵の舞鶴、壱太郎の大磯の虎、米吉の化粧坂少将、友右衛門の鬼王新左衛門と云う配役。おのおの上手いと云えば上手い。中でも又五郎の五郎は荒事とし…

御園座杮落四月大歌舞伎 吉右衛門の梶原と新幸四郎の伊左衛門

続いて夜の部の他の2演目、『梶原平三誉石切』と『廓文章』 結論から書くとこの2演目も素晴らしく、本当に充実した夜の部公演だった。 『石切梶原』は全ての役が本役。播磨屋の平三に歌六の六郎太夫、雀右衛門の梢、左團次の大庭、又五郎の俣野で、それぞれ…

御園座杮落四月大歌舞伎 新白鸚の弁慶

御園座の杮落公演を観劇。昼夜観たが、見所満載で長くなりそうなので、取り敢えず『勧進帳』から。 云うまでもなく、通算で1,200回近く演じている高麗屋の当り狂言だが、その上演回数が示す圧倒的な人気とは対照的に、渡辺保氏を始めとする批評家からの批判…

御園座杮落四月大歌舞伎 写真2

高麗屋の弁慶。やはり素敵です。 弁慶の絵も。他に富樫と義経もありました。 暫の絵もありました。 こちらもめでたい。幸右衛門はしっかり弁慶の後見も勤めていました。 帰りの車中から。富士山が綺麗で思わずパチリ。

御園座杮落四月大歌舞伎 写真

御園座の杮落公演に行って来ました。 幟です。 トヨタからの祝幕。いかにも名古屋ですね。 錚々たる方々からの胡蝶蘭。 全体的に歌舞伎座よりコンパクトで、舞台が近い印象です。感想はまた別項で。

国立劇場3月歌舞伎公演

国立劇場で鴈治郎の『増補忠臣蔵』と菊之助の『髪結新三』を観劇。その感想を綴る。 まず何と云っても菊之助の新三である。素晴らしい。初役とは思えない出来だった。私が今まで観たどの新三とも違う、新しい新三、菊之助独自の新三だった。 細かい事は抜き…

国立劇場3月歌舞伎公演(写真)

国立劇場に行って来ました。 看板です。入りは悪かったな~ あぜくら会特典の写真プレゼント。劇評はまた別項で。 これも観に行きたいな。

雀右衛門「ギャラリーレクチャー 歌舞伎夜話」 (写真)

雀右衛門の歌舞伎夜話に行って来ました。 司会の人と。あまり上手い仕切りじゃなかったけど(笑)。でも京屋、良かったです。 2年前にも雀右衛門の夜話に行ったけれど、その時に比べ堂々とした話しぶり。襲名から2年の間に次々と大役をこなした自信の表れの様…

三月大歌舞伎 昼の部

『国性爺合戦』。近松作だが、『女殺油地獄』や『曽根崎心中』、『俊寛』に比べて作は落ちると個人的には思っている作品。 そのせいでもないのだが、今一つ迫ってくるものがない。愛之助の和藤内はやはり荒事の描線が弱い。扇雀の錦祥女は楼門の上の出が素晴…

三月大歌舞伎 昼の部 写真

3月昼の部を観劇。ポスターです。入りは今一つでしたね。 お約束、鳥居清光師の絵看板。感想はまた別項で。

高麗屋のコリャイイやの写真

歌舞伎座ギャラリーで開催中の「高麗屋のコリャイイや」を見てきました。 『寺子屋』の松王丸の衣装。豪華! 『車引』の松王丸の隈取り。 三代襲名のパネル展示。 この他37年前の三代襲名時の口上映像の上映あり。歌右衛門や先代山崎屋、先々代松緑と云った…

二月大歌舞伎 夜の部 新白鸚の『祇園一力茶屋の場』

続いて夜の部の最後、仮名手本忠臣蔵より『七段目』 私が観劇したのは奇数日だったので、新白鸚の由良之助、仁左衛門の平右衛門、玉三郎のおかると云う座組。この3人での『七段目』は白鸚がまだ染五郎だった昭和55年以来との事。まぁこの配役を見ただけで、…

二月大歌舞伎 夜の部 新幸四郎の『熊谷陣屋』

夜の部も観劇。その感想を綴る。 夜の部は、昼の部より更に充実していた。 まず『熊谷陣屋』。新幸四郎にとっては二度目らしいが、いい熊谷になった。お父さんや叔父さんの熊谷と違い(この二人もそれぞれ違う熊谷像を創出しているのは以前書いたが)、すっき…

国立小劇場 二月文楽公演(写真)

竹本織太夫襲名、竹本綱太夫追善公演を観劇。 観劇したのは3部だったので、織太夫の語りはなし。狂言は『女殺油地獄』 高麗屋を初めとして梨園からもお祝い多数。しかし呂太夫は上手かった。

二月大歌舞伎 夜の部(写真)

夜の部も観劇 熊谷と一力茶屋のポスター。光ってしまって上手く撮れなかった・・・ 二月大歌舞伎のポスター。観劇の感想はまた別項で。

二月大歌舞伎昼の部 海老蔵の『暫』

前回『一條大蔵譚』で終わってしまったので、その今回はその続き。 歌舞伎十八番の内『暫』。筋書きによると海老蔵は6年ぶりとの事。前にも書いたが、去年の海老蔵には当たりがなかった。こちらの期待が大きすぎると云う面もあるかもしれないが、助六も悪く…

二月大歌舞伎 昼の部 新幸四郎の大蔵卿

写真をUPしたが、二ヶ月目に入った歌舞伎座高麗屋三代襲名の昼の部を観劇。その感想を綴りたい。 幕開きは『春駒祝高麗』。梅玉、芝翫、錦之助、又五郎の幹部役者に、若手花形の梅枝、梅丸、米吉がからむ「対面」を模したお祝い舞踊で賑やかにスタート。 続…

二月大歌舞伎(写真)

草間彌生先生による祝い幕。異彩を放っていましたね。 両花道が設けられていました。 取り敢えず、昼の部を観劇。感想はまた別項で。

播磨屋の『熊谷陣屋』

先日、今月の歌舞伎座の出し物『一條大蔵譚』を予習を兼ねて録画で観た話しを書いたが、今日はやはり今月の『熊谷陣屋』を、さよなら公演時の播磨屋で久々観賞した。その感想を綴ってみたい。 平成22年の御名残四月大歌舞伎より。さよなら公演だけあって、ま…

松嶋屋の大蔵卿

今月は新幸四郎による『一條大蔵譚』があるので、予習を兼ねて以前録画していて、まだ視聴していなかった松嶋屋による大蔵卿を観た感想を綴りたい。 平成27年の芸術祭十月大歌舞伎で、配役も時蔵の常盤御前と孝太郎のお京は被っていた。私は生の舞台は観てい…

初春歌舞伎公演『世界花小栗判官』千秋楽(画像)

入り口ポスター脇に千秋楽の貼りだしが。 今年も一年、歌舞伎観劇が楽しみ。三月の菊之助の新三、どんなになるのかな。

初春歌舞伎公演「通し狂言 世界花小栗判官」その二

続いて二幕目 堅田浦浪七内の場と湖水檀風の場。松緑ワンマンショウの始まり始まり~。浪七内の世話な風情がまずいい。台詞まわしに独特のクセのある優だが、今回はあまり気にならない。役の性根がしっかり胆に落ちているからだろう。梅枝の小藤もいい女房ぶ…

初春歌舞伎公演「通し狂言 世界花小栗判官」その一

国立劇場の千秋楽に行って来た。 国立正月恒例の菊五郎劇団による通し狂言。結論から云うと、とても楽しめた。 夜空に流れ星が流れた後、馬のシルエットが浮かび上がる幻想的なオープニングに続いて、室町御所塀外の場でいきなり座頭菊五郎の風間八郎が登場…

私が観た平成29年歌舞伎その他

先日私の平成29年歌舞伎ベスト10を書いたが、それ以外でも印象に残った芝居をいくつか書き記しておきたいと思う。 まず最初に 『猿翁十種の内 黒塚』 猿之助他/新橋演舞場 壽新春大歌舞伎より。猿之助の踊りは本当に素晴らしい。特にこの『黒塚』は、老女岩…

私が観た平成29年歌舞伎ベスト10

備忘録代わりに始めたブログなので、去年の備忘録として、特に印象に残った10本の歌舞伎を書き留めておきたいと思う。 明確な順位づけではないのだが、まず10位から 『藤娘』七之助/白河町東座 いきなり舞踊です。岐阜迄出向いて観劇(筆者東京在住)。芝居小…

高麗屋三代襲名(夜の部)

引き続き夜の部 幕開きは『角力場』これは何と云っても芝翫の濡髪が素晴らしい出来。雀右衛門の襲名でも演じた役だが、更に手の内に入って新歌舞伎座の堂々たる座頭の貫禄たっぷり。一昨年の襲名で熊谷を観たが、去年の巡業の熊谷がより練れた出来で、芝翫襲…

高麗屋三代襲名(昼の部)

今年から、自分の備忘録として観劇した歌舞伎の感想を綴っていきたいと思います。 今年の初芝居は歌舞伎座百三十年「壽 初春大歌舞伎」と銘打って高麗屋三代の同時襲名。新年早々本当にめでたい。 幕開きは『箱根霊験誓仇討』。急遽役の変更があった愛之助の…