fabufujiのブログ~独断と偏見の歌舞伎劇評~

自分で観た歌舞伎の感想を綴っています

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月納涼歌舞伎 第三部 幸四郎・獅童・七之助の『盟三五大切』 その二

『盟三五大切』感想の続き。 第二幕第一場「二軒茶屋の場」。伊勢屋座敷で亀蔵の伴右衛門が小万の身請け話をしているところに、三五郎に伴われて源五兵衛がやってくる。実は伴右衛門も三五郎も周りにいる判人長八も伊之助も全員グルで、源五兵衛から小万の身…

八月納涼歌舞伎 第三部 幸四郎・獅童・七之助の『盟三五大切』 その一

第三部は通し狂言『盟三五大切』。全三部の中で最高の見物だった。その感想を綴る。 まず何より思ったのは、原作がとても優れた歌舞伎劇であると云う事。流石大南北、その作劇の上手さに改めて唸らされた。これは『仮名手本忠臣蔵』の外伝となっており、『四…

八月納涼歌舞伎 第二部  幸四郎・猿之助の『東海道中膝栗毛』

八月歌舞伎座第二部を観劇、その感想を綴る。 まず『東海道中膝栗毛』。2年前から大入りを続ける夏の当たり狂言。筆者は実はシネマ歌舞伎でしか観た事がなく、歌舞伎座での観劇は今回が初めて。八月のチケットもこの二部が早々にソールドアウトになっており…

八月納涼歌舞伎 写真

八月納涼歌舞伎に行って来ました。 一部の絵看板です。 二部・三部の絵看板です。 感想はまた別項で綴ります。

第四回 双蝶会 国立小劇場 感想

歌昇と種之助の勉強会「双蝶会」を観劇。その感想を綴る。 まず『義経千本桜』から「川連法眼館の場」。狐忠信を種之助が演じる。幕開きでまず本物の忠信が出てくる。これが意外と云っては失礼だが中々良い。刀の下緒の捌き方なども堂に入っており、初役とし…

「第四回 双蝶会」 写真

国立小劇場「双蝶会」に行って来ました。 歌昇の関兵衛羽子板 種之助の源九郎狐羽子板 劇評家の渡辺保さんのお姿も見かけました。感想はまた別項で。

七月大歌舞伎 大阪松竹 幸四郎の『女殺油地獄』

続いて夜の部『女殺油地獄』の感想を綴る。 松嶋屋の監修による「油地獄」。これがまた素晴らしかった。松嶋屋のやり方をなぞっているが、幸四郎の与兵衛としてきっちり練り上げられている。ニンとしても幸四郎に合っており、松嶋屋がさよなら公演で一世一代…