2024-01-01から1年間の記事一覧
来年は松竹が創業百三十年を迎えるのだそうだ。それに際し、三ヶ月に渉る画期的な公演が発表された。 松竹創業130周年記念、2025年歌舞伎座で三大名作一挙上演決定|歌舞伎美人 (kabuki-bito.jp) 何と、三代名作通し狂言の上演である。これは素晴らしい事だ…
パリ・オリンピックで大盛り上がりの中、今月も恒例芝居見物。勿論オリンピックも観てはいるけれど。パリはテロなど日本ではあまり考えられない事が起きる都市。無事に全競技が終了する事を願っていたが、幸い何も起こらなかった様だ。参加されたアスリート…
八月納涼歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 今月は絵看板が復活。一部の絵看板です。 同じく二部・三部。 二階ロビーには出演役者の書き込み団扇が展示されておりました。 いや~しかし暑いです。ついでにオリンピックも熱いです。しかし歌舞伎座には…
『裏表太閤記』の続き。二幕目一場「備中高松塞の場」。ここからいよいよ幸四郎が登場。しかし秀吉ではなく鈴木喜多頭重成と云う毛利方の武将の役。『義経千本桜』が題名にある義経が必ずしも主役でない様に、この狂言も「太閤記」となってはいるが、秀吉と…
歌舞伎座夜の部を観劇。入りは昼とほぼ同じくらいであったろうか、盛況であった。前にも記した通り、昼は團十郎、夜は幸四郎の責任興行。芸風は全く異なる優だが、花形世代のトップに立つと云うより、令和の歌舞伎界を牽引していく立場にある二人。十月の大…
新橋演舞場の藤山直美公演に行って来ました。ポスターです。 次の新橋演舞場はこれですね~。 来月は松嶋屋夫人の公演がある様です。 今年初めての新橋演舞場でした。藤山直美は勿論良かったのですが、歌舞伎ファンとしては、やはり萬次郎と亀鶴ですね。二人…
歌舞伎座昼の部を観劇。團十郎が歌舞伎座に出る貴重な月である。近年の團十郎は、襲名公演は別として、團菊祭のある五月とこの七月しか歌舞伎座に出ないと云う形が続いている。松竹としても、どこへ行っても客を呼べる團十郎を、わざわざ歌舞伎座に出す必要…
七月大歌舞伎に行って来ました。今月のポスターは文字のみ。 今月は絵看板がなく、パネルでした。昼の部です。 同じく夜の部 正面入り口脇の大パネルです。 今月は珍しく、昼夜とも通し狂言。昼は團十郎、夜は幸四郎の責任公演。正に今をときめく両花形のガ…
先月に引き続き、歌舞伎鑑賞教室を観劇。入りは先月よりは良かったが、まぁ五分の入りと云ったところだったろうか。ただ筆者的には先月の荒川区民会館より、こちらのティアラこうとうの方が馴染みがある。八神純子のライヴや、東京シティフィルのコンサート…
歌舞伎鑑賞教室に行って来ました。ポスターです。 芝翫の源九郎狐のパネルです。 新吾の静御前と橋之助の源九郎狐。橋之助、可愛いですね。 国立劇場のマスコットキャラクター。記念撮影に大人気でした。 江東公会堂(ティアラこうとう)での歌舞伎鑑賞教室。…
歌舞伎座昼の部、『上州土産百両首』以外の芝居について綴りたい。獅童によると、歌舞伎座で菊之助とがっつり組むのは初めてだったと云う。しかしぴったりイキの合った名舞台であったと思う。それに続いては『義経千本桜』から所作事「時鳥花有里」。「千本…
歌舞伎座昼の部を観劇。こちらもほぼほぼ満員の盛況。やはり襲名公演は熱気が違う。「歌舞伎とは、襲名・追善と覚えたり」と云ったのは十七世勘三郎であったか。正にその通りだと思う。昼は菊之助と松嶋屋が華を添える。大和屋と成田屋が不在ではあるが、そ…
六月大歌舞伎夜の部を観劇。今月は萬屋の襲名及び初舞台公演である。二階席後方に若干の空席はあったが、まず九分通りの入りと云ったところか。ロビーには和装の獅童夫人や新時蔵夫人など梨園の女将がずらり。やはり襲名興行と云うのは華やかで良いものであ…
六月大歌舞伎に行って来ました。ポスターです。 大パネルがありました。 いよっ、五代目! まぎれもなく、獅童の子供ですな。そっくりです。 時蔵家の祝い幕です。 獅童家の祝い幕。北野監督作との事。獅童が『首』に出ていた縁だそうです。 追善・襲名が続…
歌舞伎鑑賞教室を観劇。色々建て替えで揉めている国立劇場が使えないので、荒川区民会館(サンパール荒川)での上演となった。駅から結構離れている事もあり、中々厳しい入り。先の若太夫襲名公演もそうだったが、やはり国立劇場の様には入らない。場所が場所…
歌舞伎鑑賞教室に行って来ました。ポスターです。 隣接している建物で、こんな展示もありました。 区民会館なので、花道はこんな感じです。 こちらも楽しみです。 国立劇場建て替え中につき、荒川区民会館に都落ち(失礼)した歌舞伎鑑賞教室。感想はまた改め…
先日来年五月歌舞伎座の團菊祭に於いて、菊之助が八代目菊五郎、丑之助が六代目菊之助を襲名すると発表された。遂に令和の歌舞伎界に同世代(と云うか同い年)の團菊が誕生する事になる。これ以上の目出度い話しはない。高麗屋の三代襲名以降、歌舞伎界は名跡…
五月團菊祭夜の部の続きを綴りたい。菊之助の政岡があまりに素晴らしく、一回では収まらなかった(苦笑)。しかし夜の部はそれだけでは無論ない。「御殿」に続いて「床下」、まぁこれは「御殿」が出れば必ず上演されるので当然として、加えて『四千両小判梅葉…
團菊祭夜の部を観劇。昼の部の入りより若干落ちた印象。まぁそれでも九分通りの入りと云ったところだったろうか。やはり團十郎が主役でたっぷり出る芝居の方が人気が高いのかもしれない。しかし内容は素晴らしいものだった。時代物と世話物の大作二題。花形…
若太夫襲名公演に行って来ました。ポスターです。 会場の表にはこんな垂れ幕が。 幟です。 各界著名人からのご祝儀。大和屋の名前もありました。 国立劇場が建て替え中なので、北千住のシアター1010と云う会場での公演。場所が場所だけに、入りは今一つだっ…
五月の歌舞伎座は恒例の團菊祭。コロナでの中断こそあったが、歌舞伎座建て替え中も場所を大阪松竹に移して上演されていた程の大追善興行。加えて今月は亡き左團次の追善興行でもある。倅の男女蔵が二十年ぶりに『毛抜』の粂寺弾正を勤める。泉下の高島屋も…
團菊祭に行って来ました。ポスターです。 昼の部絵看板です。 同じく夜の部。 もう一年ですか・・・いい役者でした。合掌。。。 二階にはパネル展示もありました。 團菊祭はやはりいいですね~。高島屋の追善興行でもありました。感想は、また別項にて。
映画鬼平犯科帳「血闘」を観てきました。筆者はCSで新鬼平の「本所・桜屋敷」も観ていますが、やはりスクリーンは迫力が違いますね。 配役は幸四郎の平蔵、中村ゆりのおまさ、火野正平の彦十、本宮泰風の佐嶋忠介、浅利陽介の木村忠吾、柄本時生の小野十蔵、…
日本一の歓楽街である歌舞伎町に、芝居の王たる歌舞伎が乗り込んだ歴史的公演。近年全く歌舞伎町に行っていない筆者としては、結構様変わりしたなぁ、と云う印象。歌舞伎町タワーなる物を見るのも初めて。その六階にあるTHEATER MILANO-Za。普段は現代劇やミ…
歌舞伎町大歌舞伎に行って来ました。宣伝ポスターです。 中村座の定式幕です。 場内には役者の幟も。 この劇場のキャラクターが、電動人形として展示されていました。 中村屋が、一座を率いて歌舞伎町に乗り込みました。ある意味事件ですね。感想はまた改め…
今月最後、歌舞伎座昼の部を観劇。やはり二階席後方に若干の空席はあったものの、九分通りの入りと云ったところか。世話物の丸本二題と、若手花形うち揃っての舞踊と云う狂言立て。歌舞伎座で愛之助と菊之助が組むのは、最近ではかなり珍しいのではないか。…
続いてこんぴら歌舞伎第一部の感想を綴りたい。入りは二部同様ほぼ満席状態。二部は一階の畳敷きで観劇したが、今回は二階東桟敷席にて観劇。一階席よりゆったり感がある。ただ二列目より後ろは、大きな柱が多少観劇の妨げになってしまう。まぁ小屋の構造上…
遂にかねてからの念願であったこんぴら歌舞伎を観劇出来た。四年前に高麗屋襲名の最終公演がこの金丸座で行われる予定になっており、筆者はチケットを抑えていたのだが、その年突然発生したコロナにより、あえなく中止となってしまった。痛恨の極みであった…
こんぴら歌舞伎に行って来ました。ポスターです。街中至る所に貼ってありました。 金丸座です。いや~いい雰囲気です。 一部絵看板です。 同じく二部。 中はこんな感じです。たまらない空気感でした。 初めて金丸座に行きました。最高でした。とにかく舞台が…
四月大歌舞伎夜の部を観劇。孝玉に芝翫・菊之助・愛之助・松緑と揃う大一座。二階席後方に若干の空席はあったものの、満員に近い入り。凄い座組のわりには孝玉以外はそれぞれ短い出番の舞踊のみと、些か役には物足りなさがあった感。しかも上演時間が休憩入…